2019年3月2日~6日 Biophysical Society Annual Meeting-2019 (BPS19)開催のご案内

第63回米国生物物理学会年会

Sophionでは3月2日から3月6日にBaltimoreで開かれるBiophysical Society Annual Meeting-2019    Biophysicsにてたくさんのイベントを企画いたします。 下記をご参照ください。

BPSにご出席のご予定がございましたら、是非ご参加頂けますようご案内申し上げます。

・3月1日 金曜日

サテライトミーティング「Drug Discovery for Ion Channels XIX

日時:3月1日(金) 8:00~17:00

場所:Baltimore Convention Center, Room 303

Sophionは主催者の一社として、定例となっているサテライトミーティング、“イオンチャネル創薬”を開催いたします。 ミーティングの詳細についてはこちらをご覧ください

 

・3月2日 土曜日

Sophionのスタッフが会場周辺を観光案内いたします。お気軽にご相談ください。

夕食会

日時:3月2日(土)18:00~

場所:The Oceanaire Seafood Room

URL:https://www.theoceanaire.com/Locations/Baltimore/Locations.aspx

絶品のシーフードが味わえると評判のレストランにて、楽しいひと時をお過ごし頂きたいと存じます。

夕食会への参加のお申込みはメールアドレスinfo@sophion.co.jpへお名前、ご所属、メールアドレスをご明記のうえご返信ください。

なお、席数が限られておりますのでご希望の方はできるだけ早めにご返信いただけますようお願い申し上げます。

 

・3月4日 月曜日

ポスター発表 

日時:3月4日(月)13:45~

場所:展示ホールA-E(Exhibit Hall A-E)

ポスターボード番号:B332

演題:オートパッチクランプシステムQubeおよびQPatchにおけるiPSC由来運動ニューロンを用いた評価系の確立

発表者: Kadla Rosholm, Sophionアプリケーション担当

Abstract:

ヒト誘導多能性幹細胞(hiPSC)は、ニューロンおよび心筋細胞を含む複数の細胞型に分化する。これにより、ヒト疾患モデルを確立する新らたな方法が生まれ、in vitroでの薬物開発に使用できるようになる。イオンチャネルは神経系および心血管系において非常に関心が高い治療標的であり、hiPSCを用いた電気生理学的研究は創薬における利用に際して重要である。しかしながらこのような研究は、労働集約的に非効率でスループットが低い、伝統的なマニュアルパッチクランプによる電気生理学手法によって制限を受けざるを得なかった。本研究ではオートパッチシステムQube 384とQPatch 48を用い、スループットの向上と、実験時間の短縮を試みた。

本研究には、培養時間に対するチャネル発現効率、内在性イオンチャネル(NavおよびKvなど)の詳細な薬理学的解析、リガンド依存性受容体の同定、およびカレントクランプ法による活動電位の記録が含まれる。また、脊髄性筋萎縮症(SMA)および筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルの電気生理学的研究結果を示す。SMAの疾患モデルは、SMN1遺伝子の突然変異によって誘導され、ナトリウムチャネルがより活性化されたが、標準化したIVカーブがシフトするなどの変化は認められなかった。ALSは、劣性、優性および一見散在的な家系で以前より特定されていた、スーパーオキシドジスムターゼ1タンパク質(SOD1)、D90Aの単一点突然変異によって表現された。この点突然変異を導入した細胞はより大きなナトリウム電流を誘導し、結果的に神経フィラメントの凝集、神経突起の変性、および他の表現型をもたらした。本研究では,電気生理学的影響がD90Dへの点突然変異によって解除され得ることを確認することができた。

今回の研究によりAPCプラットフォームQubeおよびQPatchを使用したhiPSCイオンチャネル電流測定の実用性が検証できた。これらの結果は、初期の医薬品開発およびパーソナル医療への拡張場面におけるhiPSCの使用に関する評価を促進させると思われる。

・3月5日 火曜日

ミニイオンチャンネルシンポジウム

9:30-11:00 ボルチモアコンファレンスセンターのRoom Aにてミニイオンチャンネルシンポジウムを開催します。

日時:3月5日(火)9:30~11:00

場所:Baltimore conference center, Room A

演題:オートパッチ(QPatchおよびQube)を用いたhiPSC由来の神経疾患モデルにおける電気生理学的特性解析、ならびにCiPA心臓安全性試験(動力学的hERG測定およびLQT3におけるNaV1.5遅延電流測定)およびNaV1.7創薬のためのオートパッチによる新しいイオンチャネルアッセイ

イオンチャネル創薬が成功するには、複数の技術とワークフローを統合する必要がある。Sophionは、中から高レベルのスループットを有するオートパッチシステムを製薬業界および大学へ提供する業界におけるリーダー的企業です。QPatchとQubeは、コンピューター制御による溶液の操作とシステム内における細胞の操作を併用することで、8、16、48または384箇所で同時にパッチクランプによる記録を実行する完全自動化されたパッチクランプシステムです。Sophionは、複数のバイオテクノロジー企業と提携し、イオンチャネルを標的とする薬剤開発のために、安定したイオンチャネルおよび電気生理学的ワークフローを開発します。このワークショップでは、異なる業界から3人の演者をお招きして、創薬プロセスに関するそれぞれの知見をご紹介頂きます。

スピーカー:

Dr Kadla Roskva Rosholm (Application Scientist, Sophion Bioscience)

Dr Marc Rogers (Chief Scientific Officer, Metrion Biosciences)

Dr Brian Moyer (Scientific Director, Department of Neuroscience, Amgen)

 

ポスター発表

日時:3月5日(火)13:45~

場所:展示ホールA-E(Exhibit Hall A-E)

ポスターボード番号:B285

タイトル:Biophysical and pharmacological profiling of multiple voltage-gated sodium channel subtypes on QPatch II

ポスター発表者:Dr. Daniel Sauter: Application Scientist, Sophion Bioscience