QPatch IIによる心筋細胞活動電位記録に大きな一歩
ゲッチンゲン大学のNiels Voigt教授とFitzwilliam Seibertz氏、そして弊社研究員であるKadla Røskva Rosholmによる共同研究にて、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の成熟と記録というハードルを乗り越える大きな一歩を踏み出しました。
Voigt研究室では、培養と誘導技術の改善により、安定して「成熟した」ヒトiPS細胞由来の心筋細胞を作製しています。この細胞成熟技術の進展とQPatch IIによる電流クランプ記録という技術の進歩と相まって、高品質な記録と高い成功率へつながりました。
活動電位の記録は、フッ化物やカルシウムといった「シール強化」溶液を使用せず、QPatch IIを用いて生理的リンガー液中で行われました。弊社の自動パッチクランプ開発が素早く効率的なデータ生成を提供し、iPS細胞由来心筋細胞の生物物理学的かつ薬理学的特性評価をより正確なものにします。
この共同研究データが先日Biophysical Society会議にて発表されました。詳しくはこちらへ