QPatch・Qubeユーザーによるイオンチャネル関連論文:2024年第2四半期

QPatch・Qubeは多様な研究に幅広くお使いいただいていることから、研究発表も多彩です。本年第2四半期には、16件が公表され、イオンチャネルはNav、Kv、AMPA、GABA、nAChR、chloride、疾患領域 としては疼痛、癌、神経障害、自己免疫疾患、心臓安全性、毒、抗菌といった幅広い分野をカバーしています。

論文の多様性は、そのままイオンチャネル研究の多様性・有用性意味しています。ここでは以下3件をご紹介します。

  • 蛇咬傷毒の中和に関するDTUとの長年の共同研究の最新の成果として、Benard-Valleらは、サンゴヘビ毒の主要成分を中和し、マウス中毒モデルにおける生存時間を延長するナノボディのオリゴクローナル混合物を開発しました。論文の詳細はこちら
  • ヒトiPS細胞由来の末梢感覚ニューロンの開発は、疼痛経路の変形とモデルの改善に向けて新たな一歩を踏み出しました。Angelika Lampert、Irina Vetter、Ted Priceによる主要な疼痛研究室が協力し、SophionおよびAnatomic社と協力して iPS細胞 分化方法の特性を明らかにしました。論文の詳細はこちら
  • 住友ファーマは、疼痛トランスレーショナルモデルから疼痛治療薬の発見へと移行し、疼痛受容性末梢感覚ニューロンの3つの主要なナトリウムチャネルであるNav1.7、Nav1.8、Nav1.9の新しい阻害剤を開発しました。これまでも現在も、鎮痛薬はこれら3つの経路のうちの1つを標的とする傾向がありましたが、住友ファーマは、3つを阻害することで鎮痛効果が向上することを期待しています。論文の詳細はこちら