バイオチップとパッチホール技術

当社のパッチクランプ用バイオチップは自社で開発・製造しており、QPlateQPatchに、QChipQube 384にそれぞれ使用されています。

バイオチップで最も重要な技術は平面パッチホールに使われる素材で、従来の手動パッチクランプにおけるガラスピペットの置き換えとなる技術です。

真のギガシールを形成するためのシリコン

QPlateでは、Sophionの開発し所有している高度で独占的なシリコンベースのパッチホール技術を利用します。このパッチホールにより、生理溶液中において真のギガシールが容易に形成され、妥協のないデータの品質を保証します。

柔軟性を最大限に高めるポリマー

QChipでは、パッチホールの素材はポリマーベースであり、パッチホールの数とサイズのカスタマイズを可能にする柔軟性を保ちつつ、最小限の面積で高品質なデータを提供するための鍵となっています。この柔軟性は、必要に応じて、どんな細胞やイオンチャネルにおいても、ハイスループットスクリーニングの最適化を可能にします。

マイクロ流路構造が迅速かつ完全な液体交換を保証

QPlateとQChip 384独自の特徴は化合物適用の原理であり、化合物溶液を細胞に導く先進のマイクロ流路構造に基づくものです。個々の測定サイトにはそれぞれ独自の流路が設けられ、正確な化合物濃度を担保しつつ迅速で再現性のある液交換を可能にし、スループットを効果的に高め、1データあたりのコストを削減します。

ドリフトがなく、メンテナンスも不要な埋込電極

埋込済みで使い捨ての塩化銀電極は卓越した電圧制御を保証し、コンタミのリスクを低減するだけでなく、メンテナンスの手間を完全に省くことができます。

手短に言えば、これらの特徴により、Sophionのバイオチップは、電位依存性ならびにリガンド作動性イオンチャネルにおける実験のみならず、カレントクランプ実験においても理想的です。