Metrion Biosciences社とQube 384で開発したKv1.3電流クランプアッセイ
自動パッチクランプのエキスパートMetrion BiosciencesのシニアサイエンティストであるStefano Stabilini氏と当社SophionのアプリケーションサイエンティストであるBeatrice Badoneが共同で、Qube 384でのカレントクランプアッセイを開発しました。このアッセイでは、Kv1.3チャネルに対する化合物をカレントクランプモードでスクリーニングすることにより、カリウムチャネルの変化による直接的な影響を膜電圧の変化という観点から測定することができます。
Metrion Biosciencesの創薬担当ディレクターであるEddy Stevens博士は、この膜電圧測定(例えば、静止膜電位(RMP))は、チャネル電流活性の変換であり、化合物が細胞膜をどれだけ興奮させたかを定義するものである、と考えています。
したがって、Kv1.3に影響を及ぼす化合物について、Qubeカレントクランプアッセイにより、Kv1.3阻害剤の創薬が可能となります。この阻害剤は、エフェクターメモリーT細胞(TEM)の過分極化した興奮性の低い細胞膜に機能的に変換されます。これは、自己免疫疾患(乾癬など)で過剰活性を引き起こすことが確認されています。
新しいKv1.3アッセイのアプリケーションレポート全文はこちらからご覧ください。