Qubeによって解明された作用メカニズム

最近、作用メカニズムの研究に関する2報の論文が発表されました。Xenon社とサイモン・フレイザー大学による電位依存性ナトリウム電流に対するカンナビジオールの抑制効果の論文では、電位依存性ナトリウムチャネルへのカンナビジオールの結合力とメカニズムを解明するためにQubeの温度コントロール機能が使用されました。興味深いことに、結合力は低い温度の方がより高まることが明らかになりました。また、Xenon社とGenentech社の共同研究による選択的Nav1.7アンタゴニストに関する論文では、炎症性および神経因性疼痛に関連するNav1.7の選択的抑制を示す数種の化合物のメカニズムについて論述しています。これらの化合物は非常にゆっくりと作用しますが、Qubeは非常に良好な電圧制御を保ちつつ、1時間以上の長時間にわたって実験を行うことができます。この点に関して著者は論文の中で以下のとおり述べています。

「最小シール抵抗と最小電流サイズを設定したフィルタが適切に使用し、80%以上のシリーズ抵抗を補償することで、マニュアルパッチクランプと同等の高品質なナトリウムチャネル電流の記録が得られる。」