QPatch IIを利用して22℃と35℃のhERG記録に成功しました
イオンチャネル実験を行う場合、温度は考慮すべき重要な環境要因です。今回の新しいアプリケーションレポートでは、心筋活動電位の主要な構成要素であるhERGイオンチャネル電流のコンダクタンス、キネティクス、薬理学を22℃と35℃の環境で記録しました。
他の生理的プロセスと同様に、イオンチャネルの活性化と薬理作用は温度に大きく依存します。哺乳類の体温(~35℃)でイオンチャネルの記録を行う場合でも、単に一定の室温(RT)で記録を行う場合でも、温度を正確に制御することが不可欠です。ラボの日中や季節による微気候の影響を受けずに、すべてを記録することは簡単ではありません。温度管理は、記録場所を常温に設定することです。常温とは、実際のラボの室温18~27℃ではなく、常に22℃で一定になるよう管理し、正確に記録・報告することを意味しています。
Sophionのプラットフォームにおける温度制御について詳しい情報は、こちらをご覧ください。