CRAC
カルシウム放出活性化カルシウム(CRAC)チャネルは、多くの疾患において重要な役割を果たしています。関節リウマチや多発性硬化症、転移性乳がん、糖尿病、炎症性腸疾患、乾癬、肥満細胞関連疾患、心血管・脳血管疾患、ウイルス感染症などの様々な疾患の治療においてCRAC電流(ICRAC)の活性を調節する分子は有用であり、また移植の拒絶反応を防ぐ可能性もあります。
CRACチャネルのアッセイは、自動パッチクランプ装置(APC)では難しいとされてきました。主な課題は、フッ化物を含む「シールエンハンサー」の使用です。フッ化物は、CRACチャネルを調べるアッセイでは使用できません。APC装置メーカーの中には、高抵抗(ギガオーム)の良好な膜シールを実現するために、シールエンハンサーのみに頼っているところもあります。一方で、とても小さなCRAC電流を正確に安定して記録するためには良好な膜シール形成は重要です。
2008年にソフィオンは、QPatchで実施した優れたICRACアッセイを紹介する最初のアプリケーションレポートを発表しましたが、これにはフッ素シール増強剤は必要ありませんでした。それ以来私たちは、多くの疾患の潜在的な標的であるこの魅力的なチャネルに関する多くの論文を発表してきました。また、Qube 384を用いた強力なハイスループットスクリーニングICRACアッセイも発表しています。
以下の出版物をご覧いただき、ご意見やご感想をお寄せいただけましたら幸いです。
Posters
- 詳細 Endogenous Ion Channels of Mammalian Cell Lines Characterization Year: 2008
- 詳細 Development of an Automated Patch Clamp Assay for recording STIM1/Orai1 – mediated currents using Qube 384 Year: 2020
- 詳細 Electrophysiological characterization of Icrac in rat basophilic leukemia cells (RBL-2H3) using Automated Patch Clamp Year: 2022
Papers
- 詳細 Automated Patch-Clamp Technique: Increased Throughput in Functional Characterization and in Pharmacological Screening of Small-Conductance Ca2+ Release-Activated Ca2+ Channels Year: 2008
Reports
- 詳細 Icrac measurement on QPatch Year: 2008