QPatch II
QPatch IIは、高いスループットとデータ品質を維持しつつ実験効率を向上させるという、研究開発現場に対する絶え間ないプレッシャーを克服するために設計されました。
新しい直感的なソフトウェアのインターフェイスを導入することで、トレーニングの短期化とオペレータの増員、さらに人的ミスの軽減や研究室におけるスタッフのローテーションが可能になります。
より迅速な制御ソフトウェアと新しいハードウェア設計により、安定した無人運転が可能になり、モダンで最新のイオンチャネル研究室における要求を満たすことができます。
未来の要求に今すぐ応える
- 新しいユーザーインターフェイスにより、トレーニングを受けていなくても10分程度でQPatch IIを操作できるようになります。
- 新しい制御ソフトウェア より迅速かつ正確な無人運転が可能となり、求められたスケジュールに合わせるための助けとなります。
- 新しい機器設計により、細胞の使用量を低減し、機器の設置面積を縮小、作業面を簡素化、さらに細胞調製やQPlate配置のためのモジュールが改善され、それらの変更点が一体となって実験の品質と装置の安定性のさらなる向上に寄与しています。
- ソフトウェアの改良により、リアルタイムでV½値を推定する機能、標準プロトコール(CiPAプロトコールなど)のプリインストールなどの新機能追加に加え、実験プロトコールの設定せずに直接システム上で実験を実行したり、同じ実験を再実行(Re-run)することが可能となりました。
QPatch II – 最新のイオンチャネル研究室におけるニーズを満たす設計思想
一貫して高い品質を保ったイオンチャネル研究を行うための技術の追求
直感的なユーザーインターフェイスでトレーニングを簡単に
- 誰でも10分間以内にQPatch IIを操作できるようになります
- 人為ミスを減らし、トラブルを未然に防ぎます
- スタッフの配置換えによる非効率化と知識や技術の喪失を防ぎます
効率化を求める厳しいスケジュールにも対応
- 事前に設定したアッセイや再実験(Re-run)を操作画面にタッチして直接実行可能
- 夜間の無人運用の実施にも対応
- 完全自動化されたデータ解析とレポート作成
未来の要求に応える万能性
- 一般的に使用されるほぼすべてのイオンチャネルで検証済み
- 中小規模の化合物ライブラリーにおける心臓安全性スクリーニングに最適
- シールエンハンサーを必要としない高品質なギガオームシールを形成可能
実験環境の適切な制御によってもたらされる標準化
- 高い再現性と併行精度の実現
- メンテナンスが不要で、ドリフトのリスクが無いプレート組込済み電極
- 心臓安全性評価におけるベンチマークである全自動パッチクランプシステム技術の踏襲
公正な電子記録による適合性
- GLP環境下での運用を想定したシステム設計
- 電子記録の作成/削除/変更を追跡できるオーディット・トレールの採用
強固な基盤の構築
SophionのQPatchは2005年以来、心臓安全性評価で用いられる全自動パッチクランプシステムのベンチマークであり続けています。当社は今がこのベンチマークとしての性能を、一段と向上させるべき時と考えました。しかし一方で、これまでに得られたデータとの一貫性を担保するために以下の点を重視しました:
- QPatch IIがQPatchと完全な相関性を保つこと
- QPatchからQPatch IIへプロトコールを一対一で移行できること
また、これまでのQPatchの長所は維持します。
- シールエンハンサーを必要としない、添加剤不要の真のギガシール形成
- 細胞調製から分析までの完全自動化による高い再現性の実現
- 自動制御されたホールセル形成と個別制御されるすべての記録用ウェル
- メンテナンス不要でドリフトもない電極
- 同一プロトコル内で電流および電圧クランプが実行可能なアンプ
- シングルおよびマルチホール測定に対応
- 細胞株、初代細胞および幹細胞のいずれでも実験可能
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